高齢者の介護に散歩は効果的
高齢者の介護におすすめなのが「散歩」です。
散歩はただ外を歩くだけの行動と考えられることもありますが、実は健康を保ったり健康の増進に役立ったりするものです。
散歩を介護に取り入れることで、高齢者の方が元気に毎日を過ごすことができ、日々の充実度も高まりやすくなります。
介護が必要な方の中には、比較的元気で自分自身で歩くことができる人と、車椅子が必要で自分では動けない人がいます。
これら両方の人に散歩はおすすめなので、ぜひ当人に合わせた形で散歩を取り入れてみましょう。
徒歩で散歩ができる場合
介護が必要な方が自分自身で歩ける場合、徒歩で散歩してみましょう。
自分で公園や自然の多い風景の中を歩くと、体を適度に動かしながら自然の空気や風景を楽しむことができます。
徒歩は高齢者でも行いやすい運動で、ウォーキングは健康維持のために日頃から続けている人も多いです。
徒歩は何気ない活動に見えますが体の筋肉を使っており、手を振ることでよりその効果は高くなります。
また、徒歩で歩いていると自然の風景を見て楽しむことができます。
豊かな緑やきれいに咲く花を眺めることで、すがすがしい気持ちになることができます。
こうした視覚的な効果も高齢者の脳に適度な刺激があるため、健康維持に役立ちます。
ただ、風景を見ながら歩いていると、危険な場所に注意が向かずに転倒してしまう可能性があります。
これではせっかくの楽しい散歩が台無しになってしまうため、必ず家族の誰かが一緒についていくことをおすすめします。
介護が必要な方は「自分はまだまだ元気だ」と言い張ることもありますが、これを鵜呑みにせず、必ず付き添いましょう。
車椅子で散歩をする場合
車椅子で散歩をする場合、家族が車椅子を押して外へ出かけましょう。
車椅子の場合は体を動かすことはできませんが、周りの風景を見て楽しむことはできます。
周囲の景色を感じるだけでも、健康には良い効果があります。
特に日頃から車椅子で生活していると、外出の機会が少なくなりがちです。
ですが家族の方が手伝って散歩へ出かけることで、定期的に外出できるようになります。
車椅子の場合、少し低いところから周りの風景を眺めることができます。
これは立って歩くときに見える風景とはまた違う楽しさがあるため、「車椅子だから不自由」と考えず、その場の風景を楽しむと良いでしょう。
介護は助けてもらう側も家族も大変なことが多いですが、散歩に出かけるとこうしたストレスを解消することができます。
ときにはいつもと違うコースで散歩に出かけるなどしてメリハリをつけると、また健康維持に役立ちます。
このように散歩は介護に効果的で、徒歩でも車椅子でも楽しむことができます。
ぜひ外へ出かけて、自然の風景や空気を楽しんでみてください。