そもそも髪の毛は何歳まで生えるのでしょうか。基本的に髪の毛は、体が健康であれば一生生え続けます。ですが、今生えている髪の毛には寿命が存在しています。平均的な髪の毛の寿命は2年から5年と言われています。では薄毛の高齢者の場合治療をすれば髪の毛のサイクルを治せるのでしょうか?ここでは、高齢者の薄毛治療、改善が期待できる薄毛治療、薄毛治療法について調査してみました。
高齢者の薄毛は治せる?
薄毛対策は、日ごろのケアが重要です。薄毛が始まってしまったらそれ以上薄毛が進まないよう、ケア用品を駆使して薄毛対策をしましょう。
まずは、髪の毛が生える環境をしっかりと整えます。整えた後は寝ている時も枕と頭の摩擦で毛が抜け落ちないようにナイトキャップをかぶるのもいいでしょう。
ナイトキャップをかぶると群れて頭皮によくない印象を持ってしまいますが、これを使うと頭皮や髪の毛を外部の乾燥から守ってくれる働きをします。なお夏場はナイトキャップをかぶると暑苦しいとおもわれるかもしれませんので、素材をリネン(亜麻)などの通気性のいいものをえらんで頭皮環境を整えましょう。
薄毛治療で改善が期待できる成分は?
現在の主な薄毛治療は、髪の毛をつかさどるもう細胞を増やす直接的な治療ではありません。毛細胞が死なないように間接的治療をするのにとどまっており、さらに詳しく言うと、毛細胞を間接的に働きかける薬があります。
それが「デュタステリド」という成分です。
デュタステリドにはヘアサイクルを正常化させる5αリダクターゼ阻害薬が含まれています。デュタステリドには、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロステトステロン)を抑える効果があります。DHTはヘアサイクルを短縮する作用があり、薄毛を進行させてしまうので、デュタステリドがそれを抑制するという役割です。
主な薄毛治療薬
現在薄毛の治療方法は単体の薬または、ほかの薬との組合せによって行われています。代表的な治療法は下記の通りです。
デュタステリド(ザガーロ)
男性ホルモンを阻害してヘアサイクルを正常に戻す薬です。ミノキシジルと一緒に使われることもあります。
ミノキシジル
デュタステリドと併用して使われることが多い薬です。デュタステリドのように服用するのではなく、頭皮に塗るタイプの薬となります。
フィナステリド
デュタステリドが現れるまで使用されてきた薄毛治療薬です。最近では女性に効果的であるとわかってきました。しかし、女性が使用する場合妊娠していないか細心の注意を払って使わなければなりません。(胎児の性器形成に影響するため)
オーソモレキュラー
髪の毛のもととなるアミノ酸をベースにしたサプリメントです。健康的な髪の毛を取り戻すためには薬だけでは十分ではない場合に使用します。
スピロノラクトン
男性ホルモンを抑える効果がありますが、利尿作用がありトイレが近くなります。薄毛治療薬として使用する場合、利尿作用がでないよう、低用量で使用します。
この中でも、特に効果が出やすいとされている治療薬がザガーロです。
ザガーロは元々前立腺肥大の治療の薬として世界的にも有名で、韓国では先だって薄毛対策の治療薬として効果を出してきました。
ザガーロともうひとつ、プロペシアという治療薬もありますが、両者を比較するとザガーロの方がデュタステリド成分の効果が高いという結果が出ているので、第二の薄毛対策治療薬として名を馳せたのです。
もちろん、これらの薬はすべて医師の診察と処方箋のもとで服用可能になります。
ちなみに保険適用外なので自費治療となりますが、ザガーロにはジェネリック医薬品も出ているので、希望するのであれば医師に伝えると良いでしょう。