高齢者になっても大学へ入学できる
高齢になっても新しいことを学びたいと考える人は多く、こうした人の中には大学受験を検討する人もいます。大学は高校を卒業する人だけでなく、さまざまな人が受験することができます。高齢者も受け入れている大学はたくさんあるため、受験を考えてみるのはおすすめです。
多くの大学には「社会人枠」があります。社会人になってから大学で学びたい人を対象とした受験制度で、これを受けることで大学を受験することができます。ただ、最近は高齢者向けの「シルバーカレッジ」や「高齢者大学」が登場しており、こうした大学で学ぶ人も増えています。最近は大学も多様化しており、この流れは今後より高まることが予想されます。
大学で高齢者が学べること
大学で学べる内容は専門的なことが多く、さまざまな知識を学んできた高齢者の方にとっても刺激のあるものです。大学はさまざまな講義を行っているため、興味のある内容が学べる大学を受験することが大切です。
高齢者の場合、学んだことを仕事に活かすよりも、「教養として新たな知識を学びたい」と考える人が多いです。「知識は活用されてこそ意味がある」と考える人もいますが、高齢者の方は新しいことを学ぶことにより刺激を受け、毎日をより楽しく生きることを目的としているのです。
近年は「生涯学習」という言葉が広まりつつあり、高齢になっても常に学び続ける人が増えています。新しいことを学ぶのは楽しいことであり、子どもの頃にしていた勉強とはまた違う姿勢で勉強に取り組むことができるのです。
一般の大学と高齢者向けの大学はどう違うのか
高齢者は、一般の大学も高齢者向けの大学も受験することができます。
高齢者向けの大学はより高齢者に特化した内容を学ぶことができ、教養として生活に役立つことを学ぶことができます。また、周りの学んでいる人も高齢者ばかりのため、同世代の人と一緒に勉強することができます。
これに対して一般の大学は、20代前半の若い学生が中心です。こうした人の中で勉強することになるため、キャンパスを歩いていると教授と間違えられてしまうことがあるかもしれません。若い人の中で学ぶことには違和感をもつこともあるかもしれませんが、新たな刺激を得たい場合には良いといえます。
一般の大学で学ぶ場合、知名度のある憧れの大学で勉強することもできます。周りの人に「あの大学で勉強している」と自慢することもでき、ひとつのメリットといえます。
ただし一般の大学では、共通の友人を作るのは難しいです。「もしかしたら20代の若者と友達になれるかもしれない」と考えるかもしれませんが、やはり20代の学生は同世代同士で友人を作ります。そのため自分だけで勉強をすることになる可能性は高いため、前もって理解しておきましょう。一般の大学は、「どうしても学びたいことがある」「どうしてもその大学で学びたい」という場合におすすめです。
大学に通えるだけの資金は確保しておくべき
最後に、大学へ進学するにあたっては、学費について考えておく必要があります。入学費や授業料は大学によって異なりますが、大学在籍中は満足に働くことができないうえ、一般的な学生のように親の援助も期待できません。そのため、高齢者が大学へ通う場合は、前提として資金に余裕がなければ難しいと言わざる得ないでしょう。
学費を節約する方法は数多くありますが、進学を決めた際に、大学が所有するマンションや寮に引越しを検討するのも良い方法です。学生向けのマンションや寮は、家賃が安く設備が整っていることから、学生期間中の生活費を節約しやすくなっています。また、大学キャンパスからほど近い場所に建てられていることがほとんどで、通学がとても楽になるという点も見逃せません。
ただし、大学の寮やマンションによっては、高齢者の入居が難しいこともあるため、進学を決める前に調べておくことをおすすめします。