介護では、トイレのタイプも重要
介護が必要な方が困ることとして、「トイレ」があります。
生活の中でトイレに行く機会は多いですが、介護が必要な方は使いやすいトイレでないと、自分で用を足すのが難しいことがあります。
トイレは大きく分けて、和式と洋式があります。
どちらが使いやすいかは、人によります。
ただ、今の時点で介護が必要な方にとって不便なトイレである場合、リフォームを考えるのもひとつの選択肢です。
ここでは高齢者にとっての使いやすいトイレとはどのようなものなのかを解説し、和式トイレと洋式トイレの違いを紹介します。
高齢者にとって使いやすいトイレとは
トイレには「使いやすさ」があります。
体が元気なときには和式でも洋式でも特に変わらず使えますが、高齢者にとっては使いやすさの影響が顕著に現れやすいです。
高齢者にとっての使いやすいトイレとは、まずは「楽に用を足すことができる」という点が挙げられます。
あまり体を動かす必要がなかったり、立ったり座ったりする動作が少ないトイレの場合、高齢者にとって楽な場合が多いです。
また、手すりがあることでも使いやすさは変わります。
トイレの壁に手すりがあると、手すりにつかまりながら用を足すことができます。
介護が必要な方は場合によって、トイレで転んでしまうことがあります。
座るときや立つときに転んでしまうことはよくあるため、手すりがあるとより安全なのです。
さらに「ドアの開けやすさ」もポイントです。
トイレにはドアがありますが、これもトイレによって開けやすいかどうかが異なります。
なるべく簡単に開閉できるトイレのほうが、高齢者にとっては使いやすいといえます。
このように元気な人は何気なく使っているトイレでも、高齢者にとっては使いやすさによって大きな違いがあるのです。
家族の介護をする必要が生じたら、トイレのリフォームを考えてみるのも良いでしょう。
和式トイレと洋式トイレの違い
和式トイレと洋式トイレは、使い方が大きく異なります。
和式トイレの場合、座ったり立ったりするときに、足腰をより長く使いやすいです。
洋式だと直角になる程度までしか膝を曲げる必要がありませんが、和式の場合はかなり膝を曲げて腰を下ろす必要があります。
人によってはこれがかなり負担になるため、和式トイレの場合は洋式へ変更してみると良いでしょう。
ただ、和式トイレは高齢者の場合、長く使い慣れている形式のトイレでもあります。
そのため洋式よりも使いやすいと感じる人もいるため、当人と相談すると良いでしょう。
ちなみに和式は目の前に水を流すレバーがあることが多いですが、洋式は後ろを振り向いてレバーを押す必要があることが多いです。
最近は便座に座りながら水を流せるボタン式の洋式トイレもあるため、こうしたトイレへのリフォームを検討するのもおすすめです。
このように和式トイレと洋式トイレは、介護が必要になったらどちらが良いかをしっかり考える必要があります。
より適切な介護ができる環境を整えましょう。