介護サービスを受けるには要介護認定が必要
老人ホームやデイサービスなどは「介護サービス」と呼ばれますが、介護サービスは誰でも利用できるわけではありません。
「要介護認定」という認定が必要であり、これを受けた人だけが介護サービスを利用することができます。
近年は高齢化が進んでおり、介護施設は利用したくても定員オーバーで利用できない人が出てきています。
人によっては元気な状態にもかかわらず「介護士に生活を手伝ってほしいから老人ホームを利用したい」のように考えることがあります。
しかしこうした人が介護サービスを利用すると、ますます必要な人に介護サービスが提供されなくなってしまいます。
そのため介護サービスの利用には認定が必要となっており、利用できる人が制限されているのです。
要介護認定の申請に必要な準備
要介護認定を受けるためには、申請をする必要があります。
申請には必要なものが4つあるため、全てを用意して申請を行います。
まず必要なものとして「申請書」があります。
申請書は記入する必要があるため、間違いなく記入しましょう。
もし間違いがあると申請が通らなかったり、修正を求められたりすることがあるため、なるべく確認してミスのないよう記入することが大切です。
申請書には2016年から、マイナンバーを記入する欄が設けられました。
そのためマイナンバーカードも必要になるため、用意しておきましょう。
次に「介護保険の被保険者証」も必要です。
要介護認定を受けるためには介護保険に加入している必要があります。
介護保険は40歳以上の人が支払う保険料で、介護が必要になったときにお金を受け取ることができます。
要介護認定は国の制度として運営されており、介護保険を支払っている人だけが認定を受けることができます。
介護保険は40歳以上の人は基本的に支払う必要がありますが、人によっては保険料を支払っておらず、被保険者証を持っていないことがあるのです。
介護保険の被保険者証は、必ず用意しましょう。
もうひとつ必要なのが「健康保険の保険証」です。
これも忘れず用意しましょう。
以上の4つを用意すると、要介護認定を申請するための準備が整います。
申請から認定までの流れ
要介護認定に必要なものを用意したら、申請を行います。
申請してから認定までにかかる時間はひと月ほどです。
しばらく時間がかかりますが、これは「申請をした人が、本当に介護なのかどうか」を確認する時間が必要なためです。
人によっては介護が必要ない状態なのに要介護認定を申請することがあるため、きちんと調査が行われるのです。
そしてこれに通過した人だけが、認定を受けることができます。
要介護認定は要介護1や要介護5のように段階が分かれており、それぞれに応じた介護サービスを利用することができます。
要介護認定は最初は半年の有効期限となっており、更新後は1年の期限となります。
要介護認定はこのようにずっと続くものではなく有効期限があるため、注意する必要があります。